糖尿病をはじめとした生活習慣病への取り組み

                                 内科医長 黒澤 理恵

 日本では糖尿病患者やその予備軍は急激に増加しており、その数は2010年には1000万人を突破するといわれています。糖尿病は、血液中の糖の量が高くなることで起こる病気です。日本人に多い2型糖尿病の原因は、遺伝因子(体質)と環境因子(生活習慣)が重なることで発症します。食生活の欧米化、運動不足、ストレス過多の現代の生活が糖尿病の増加と関係しています。神経症、網膜症、腎症などの特有な合併症や、高血圧症や、高脂血症と並ぶ、動脈硬化硬化の危険因子のひとつで、放っておくと、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす恐れがあります。
 当院では、糖尿病の診療を積極的に行っており、高血糖や低血糖による昏睡などの緊急時の対応も行っています。また、糖尿病になるリスクの高い方、いわゆるメタボリック症候群に含まれる方の診療や妊娠糖尿病の診療なども行っています。さらに、糖尿病教室を開催したり、教育入院による体験的治療を実施したりして、ご家族も含めた指導もしています。

 

糖尿病教室 毎月第4金曜日に開催しています。医師、看護師、栄養士、検査技師、理学療法士が、毎回テーマを決めて糖尿病に関連する話、運動の実技、最新の話題などを提供しています。また、糖尿病教室の特別編として、お食事会を開催しています。糖尿病の食事療法といえば、「量が少ない」「味が薄くてまずい」等のイメージを持つ方が多いのですが、季節の食材をふんだんに取り入れた様々な料理は、「糖尿病食でも、工夫次第で美味しくかつボリュームを増やすことができるんですね!」と、毎回好評をいただいております。これまでに、自分で料理を選ぶバイキング形式や、目の前で板前さんが好みのネタを握ってくれるお寿司屋さん形式の食事会も行いました。

糖尿病教育入院 当院では7日間〜14日間の教育入院コースがあります。血糖コントロール不良な方をはじめ、地域の医療機関から紹介された患者様を対象として、血糖コントロールをしながら合併症の精査を行い、治療と共に自己管理法を基本から学んでいただく体験入院です。

糖尿病は、初期のうちには自覚症状がない病気です。それだけに、生活習慣改善の必要性をよく理解することが病気の克服する大切なポイントです。




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