整形外科部長:萩野哲男

◆概 要

 2007年6月に国立病院機構甲府病院内にスポーツ・膝(ひざ)疾患治療センターを開設しました。スポーツが原因の傷害(ケガ)、特に膝関節疾患の治療を積極的におこなうことを目的としたセンターです。

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◆特 色

 スポーツが原因のケガを負った患者さん、またサポーターや安静など保存治療でも改善がみられない膝関節疾患の患者さんを、体に優しい内視鏡による手術(関節鏡視下手術)により治療します。主に膝十字靭帯(じんたい)損傷に対する靱帯再建術、半月板(はんげつばん)損傷に対する半月板修復術、関節軟骨損傷に対する手術を行っています。
 対象となるスポーツ種目はバスケットボール、バレーボール、ラグビー、サッカー、ハンドボールなどの球技から柔道、レスリング、スキーなど様々で、中高生や大学の部活動、社会人実業団チーム、家庭婦人バレーチームなどプロスポーツ選手からアマチュアさらに一般の方まで広く対応しています。 。
  甲府市内はもとより山梨県下にはスポーツが主な原因の膝関節傷害専門、特に内視鏡による靭帯再建術や半月板手術を積極的に行っている病院はほとんどみられません。膝関節疾患に対する内視鏡手術が年間200件に及ぶことは当院の特色の1つで、膝靱帯再建術は県内で最も手術件数が多く、これを含めた膝関節鏡の症例数も群を抜いています。そして膝十字靱帯損傷に対する手術は山梨県全域、また県外からの紹介患者が増加し、概ね良好な成績を上げています。当国立病院機構甲府病院ではチームを形成し、早期復帰を目的に、コミュニケーションを大切に、内視鏡による体に優しい治療を目指しています。
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◆実 績

  平成19年7月に最新式の内視鏡(関節鏡)システムが追加整備され、今まで困難であった1日の複数件の鏡視下手術が可能となり、これまで以上に充実した治療が可能となっています。
平成19年度上半期の4月から9月まで6ヶ月間の内視鏡手術件数は114件で、主な内訳は前十字靭帯再建術25例、半月板手術47例などで、ほぼ毎日内視鏡手術が行われ、件数は昨年の約2倍に増加しています。 また関東大学ラグビーリーグに所属する山梨学院大学ラグビー部のチームドクターとして病院外でも活動しています。また社会人クラブチームであるTOSENクリーンファイターズラグビークラブにも協力しています。

◆内視鏡(関節鏡)手術について

  通常は腰椎麻酔で下半身に麻酔をかけて、関節のまわりに7ミリほどの小さな切開を2箇所に加えます。そして関節を水で膨らませ、鉛筆ほどの太さの内視鏡カメラを挿入し、液晶モニターに映し出す事により半月板、靭帯、関節軟骨など関節の内部を観察します。同時に半月板などの傷んだ部分を修復したり、不要な遊離体(ねずみ)を摘出除去します。また靭帯再建術も内視鏡を利用し行い、切開は通常3箇所のみで、傷痕は目立ちません。

◆スタッフ


 スポーツ・膝疾患治療センターのスタッフは以下のメンバーで手術、リハビリテーション、看護を行っています。
                整形外科医師:萩野哲男、落合聡司、若生政憲、
                理学療法士:藤井正人(運動療法主任)ほか3名
                外来、病棟、手術室看護師

◆主な設備

 最新の内視鏡下手術システムのほか、膝関節の靭帯損傷を正確に診断するためには欠かせないMRI(核磁気共鳴画像法)撮影装置、X線用ストレス用関節固定器(telos SE)があります。そのほかリハビリテーションにはエルゴメーター、トレッドミルなどのトレーニング機器を常備しています。さらに来年度にはコンピューター筋力測定システムが導入予定となっています。

◆その他

  膝以外のスポーツ傷害や、スポーツ以外が原因の膝疾患についても相談に応じます。平日の午前中に診療を行いますが、できるだけ紹介状を持参し来院してください。 その日の混み具合により待ち時間が長くかかる場合があります。大変にご迷惑をおかけしますが、ご理解よろしくお願いいたします。

           平成19年6月19日 山梨日日新聞に当センターの開設が報道されました
                (http://sannichi.typepad.jp/yda/2007/06/post_4c3e.html)。

山梨日日新聞記事








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